今年、創立40周年を迎える永田台小学校(住田昌治校長)が、太平洋戦争を題材に、命の尊さ、平和の大切さを歌と語り、映像で伝える創立記念事業を5月29日に行った。
この記念事業は、これまで、生命や環境について考える「命の授業」を続けてきた同校が、横浜大空襲の日に合わせ、全国各地で講演活動をしている音楽家の山本晴美さんへ出演を依頼し、実現した。今回は保護者にも公開され、児童たちと一緒に、多くの保護者が「命の授業」を受けた。
講演では、太平洋戦争当時を懸命に生きた人たちの体験や思いを歌と語りで再現。体育館に用意されたプロジェクターには、戦時中の写真や映像が映し出された。爆撃の大きな音が響き渡ると、児童たちは静まり返った。弥富喜一君(1年)は「感動した。戦争は許せないと思った」と話した。
「ここ10年くらい、どの学校も横浜大空襲について取り上げることがなくなってしまった。命について正面から向き合う時間を作りたかった」と住田校長。
「大人の責任」
「子どもたちが戦争や命について分かっていないという現状を、先生や保護者の方に認識してほしかった。この現状を作ったのは、大人の責任」と話す山本さんは「私が伝えられなかった部分は、どうぞ先生やお母さん方で補って下さい」と講演を締めくくった。
今後も「命の授業」の取り組みを続けていくという同校。住田校長は「地域の方々と一緒に、生命や環境について考えたい」と言う。
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