8月中旬に中区翁町から旧県立大岡高校跡地への引っ越しを済ませた市立横浜総合高校。これまではJR関内駅南口から徒歩5分ほどのマンションとビジネスビルに囲まれた場所にあった。移転先は交通量が多い鎌倉街道から1本入った場所だが、そばには弘明寺商店街があり、京急を使って通学する生徒は、登下校時に商店街の中を通る。
当初は冷めた見方も
大岡高は清水ヶ丘高と合併する2004年春までこの場所にあった。ある商店主は「生徒が道いっぱいに広がって歩いたり、ごみを捨てていくなど、あまり良い印象はなかった」と振り返る。横総高が移転してくることに対し、「子どもが来れば活気付く」と好意的に受け止める商店主や地域住民がいる一方、「子どもが来ても売り上げが増えるわけではない」と冷めた見方もあった。
文化祭参加で交流
横総高側は地域との関係を重視。10年の移転決定直後から、移転地周辺の町内会長や弘明寺商店街と懇談を重ねてきた。
10年10月の文化祭では、商店街に呼びかけ、機材を提供してもらい、商店街のメンバーと生徒が協力して綿菓子を販売した。売上金は桜の保全に取り組む「南区さくら貯金振興会」に寄付。生徒会役員らが3年続けて南区役所を訪れ、区長に直接手渡している。
この文化祭をきっかけに交流がスタート。商店街のイベントに吹奏楽部が参加するなど、相互交流が続く。
生徒からは「学校全体で南区にかかわれて嬉しい」という声が出ている。商店街側も「生徒の力は大きい」と今後も連携を深めていきたい方針だ。
新しい校舎での授業は9月9日から始まる。2日後の11日には、学校周辺の清掃を行う予定で、早くも地域に溶け込もうとしている。
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