市民活動を支援する施設「フォーラム南太田」などが2009年から行っている若者無業女性の支援事業を受けた人の追跡調査結果が2月23日に公表され、講座修了者の約半数が現在、何らかの仕事に就いていることが分かった。
同所は、対人関係や体調の問題から働きづらさに悩む女性の就労を支援しようと、09年から「ガールズ講座」を開始。受講者は働くために必要なパソコンの知識を学ぶなどの講座を週3回、計11日間受けてきた。これまでに10期、214人が受講。調査は昨年8月から11月に、8期までの修了者ら163人を対象に行われ、62人から回答を得た。回答時の平均年齢は30歳。
同じ立場を共感
結果によると、回答者の半数以上が受講後に「同じ立場の人と知り合い、話すことが励みになった」という。7割が就労相談や支援機関に行ったとし、6割が収入のある仕事や活動をしていた。回答時点で就労していたのは47%。6割以上がアルバイトや派遣、契約社員としての雇用だった。
同所を運営する市男女共同参画推進協会は、7割が相談行動をとったことを「次につながるきっかけになった」と分析。約半数が現在も就労していることは「多いと思う」と評価。しかし、受講後に次のステップを踏み出せない人も多く、「個別相談や支援機関への橋渡しなどのフォローが必要」と課題を挙げた。調査では、高校中退者がその後の就労に苦労しているケースが多いことも分かり、新しい取り組みが必要との認識を示した。
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