大規模災害を想定した市消防局によるヘリコプターの離着陸訓練が8月18日、清水ヶ丘公園で行われた。同公園でヘリの離着陸訓練が行われるのは初めて。訓練は市民にも公開され、約100人が間近で見学した。
この訓練は大規模災害が発生したことを想定し、市内各区で行っているもの。市は火災や災害時に活動するヘリコプターを2機所有し、通常は金沢区福浦のへリポートに待機させている。2012年度は災害で計134回出場。登山者の救出など、要請を受けて市外や県外で活動することもある。災害時、ヘリコプターは負傷者の搬送や物資の運搬などで活動することが想定されている。
市はヘリコプターが離発着できる「飛行場外離着陸場」を各区に1カ所以上設けており、公園や大学のグラウンドなど、31カ所を選んでいる。南区は清水ヶ丘公園のみ。今年度は全18区で訓練を実施する予定で、いずれも区民に公開しており、ヘリコプターを間近で見てもらうことで、災害対策への関心を高めてもらいながら、活動への理解を求めようとしている。
金沢から10分で到着
清水ヶ丘公園の訓練には、「はまちどり2」と呼ばれる全長約14mのヘリコプター1機が参加。ヘリポートから約10分で同公園上空に到着し、消防隊が地上で誘導しながら着陸させた。その後、負傷者役の人を乗せ、県外の病院に搬送する想定の訓練を行った。
着陸後は集まった約100人の区民らに機体の性能などが説明された。南太田から家族3人で訪れた須藤拓海さんは「ヘリの機体がきれいで、よく整備されていると感じた」と話した。
南消防署は「坂や細い道が多い南区では、大地震などの災害時に地上での救助活動が困難になり、ヘリコプターの出番が必要になることも考えられる」という。
消防局によると、9月10日にも同公園で訓練を予定しており、市民に公開しながら、災害時への意識を高めてもらおうとしている。
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