清水ヶ丘在住の品田悠乃さん(38)=人物風土記で紹介=と、通町在住の加藤有希さん(41)が、韓国のインチョンで10月下旬に行われた「アジアパラ競技大会」に出場し、銀メダルを獲得した。
障害がある人がさまざまなスポーツで競う”アジパラ”は、アジアパラリンピック委員会などが主催し、4年に一度開催されているもの。品田さんはボートを1千m漕いで順位を争う「ローイング」競技の男女がペアを組む種目「ダブルスカル」に出場した。
10月20日に行われた予選レースでは、出場3チーム中最下位だった品田さんペア。大差を付けられての敗北に「ショックを受けた」と話す。しかし、ペアを組む駒崎茂さんから「粘り強く行けば勝てる」と叱咤激励され、スタート練習などを予選後に敢行。翌日の決勝では、レース序盤、先頭集団に僅差で食らい付き、中盤に香港チームを抜き去って2位でゴールした。
品田さんは運動失調が主な症状の脊髄小脳変性症で、30歳から車いす生活を送る。4年前にボランティア職員の誘いを受け、ボートを始めた。競技を始めて3カ月で挑戦した前回大会は、力不足を露呈し最下位に。悔しさをバネに「絶対勝つという気持ちでレースに臨んだ。嬉しさと安堵感で号泣してしまった」と歓喜の瞬間を振り返った。
不安乗り越え快挙
アジパラ初出場となった加藤さんは、7人が出場した陸上女子100m、200mに出場し、両種目で2位に入った。
今夏に右足にけがを負い、1カ月間練習できなかったという加藤さんは「不安と焦りがあった」と胸の内を明かす。治療、リハビリ、練習というサイクルの中、開き直って大会に臨み、「今までの頑張りが結果に出た。『やったー』という気持ち」と喜んだ。
加藤さんは2012年のロンドンなど、パラリンピックに過去3度出場している。帰国後は11月2日に長崎県で行われた国体に出場。100m、200mで2冠を達成した。
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