歩いて健康づくりをしてもらおうと、市が40歳以上の市民を対象に11月から始めた「よこはまウォーキングポイント事業」の参加者が6万5千人を超えた。市の予想を上回る参加者が集まる一方、事業に必要な歩数計の使い方が分からなかったり、ポイントを貯めるために訪れた店舗でトラブルが発生するなどの混乱も起きている。そのため、南区は「正しい使用方法を知って」と呼びかけている。
同事業は、ウォーキングを通し、日常生活の中で楽しみながら健康づくりをしてもらおうと始めたもの。
希望者に3千円相当の歩数計を送料630円のみで配布。計測した歩数を店舗や施設に設置された専用リーダーでポイント化。一定数を集めた参加者は3カ月ごとに行われる抽選に参加でき、商店街などで使える商品券(3千円相当)が当たる。歩数記録やほかの参加者と比較した順位は、パソコンなどで確認できる。
11月17日時点で登録者は6万5千人を超え、歩数計の発送が追い付かない状況。市は今後もこの事業を続け、4年間で30万人の参加を見込んでいる。
初期設定やポイント獲得には、専用リーダーに歩数計をかざす必要がある。リーダーは市内約530カ所、南区には23カ所の店舗、施設に設置されている。
設定法分からず
ある参加店によると、開始当初、歩数計の設定方法が書かれた説明書を読んでいなかったり、理解していない人が店を訪れ、店員に使用法を聞くことがあったという。店員は「リーダーの操作法しか分からない」と困り顔。別の参加店では、接客中にポイントを貯めに来た参加者に店員が「接客が終わるまで待って」と伝えたところ、参加者がその対応に不快感を示したという。市は店舗にリーダーを設置することで、来店のついでに買い物をしてもらうことを期待しているが、参加店からは「ポイントを貯めるだけで買い物をしてくれない」と不満も出ている。
南区福祉保健課は「歩数計を持っていてもリーダーにかざしていない方が多く見受けられる」と話す。正しい使用方法を理解してほしいと呼びかけ、「不明な点は事務局(【電話】0570・080・130)に問い合わせて」という。
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