箏、三絃、尺八の演奏団体「南区三曲会」(大澤富子会長)が12月6日、南公会堂でクリスマスチャリティー演奏会を開催した。
同会のメンバーら約30人が8曲を演奏。「磯千鳥」などの名曲を箏、三絃、尺八で演奏したほか、ピアノと箏がコラボレーションした「春の海」と「フォスター名曲集」では、和と洋の音楽が重なった壮大なメロディーが会場を包んだ。
14回目となった演奏会を振り返り、大澤会長は「いろいろな方のお力添えがあって毎年開催できている。邦楽を聴いていただく機会になったのでは」と話した。チケット料などの収益金は南区社会福祉協議会や地域作業所などに寄付される。
直前に倒れる
大澤さんは昨年のチャリティーコンサート前々日の夜、くも膜下出血で倒れ、緊急入院。ステージに立つことができなかった。救急車で運ばれる途中、大澤さんは意識を失っていたものの、演奏会の舞台で楽器を並べる最終準備に向けた指示を口にしていたという。
その後、磯子区の病院で開頭手術が実施され、医師からは「命の危険がある」と家族に伝えられていたが、生死をさまよった末に一命をとりとめた。
手術後、驚異の回復力を見せた大澤さんは後遺症もなく、1月に退院。2月から琴の稽古を再開し、5月には演奏会のステージに戻った。大澤さんは「まだまだ若い世代に邦楽の素晴らしさを伝えられることが嬉しい」と生きる喜びを語り、伝統文化のさらなる普及へ意欲を見せた。
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