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南区版 公開:2015年4月2日 エリアトップへ

統一地方選 身近な議会への契機に デスク・レポート

政治

公開:2015年4月2日

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 ▼横浜市会議員選挙と県議会議員選挙が4月3日に告示され、12日の投票日まで、4年間の任期を託す市民の代表を選ぶ戦いが行われる。昨今、政務活動費の不適切な支出や議会中のやじなど、議員の信頼を低下させるような不祥事ばかりが話題になった地方議会。国と地方の関係が注目を集めている今こそ、統一地方選を通じて、市民と議会の関係を考えたい。

 ▼横浜市民にとって最も身近な存在である市会議員の定数は現在86人。この4年間、「待機児童ゼロ」へ向けた施設・制度の整備や台風、洪水といった自然災害への取り組みなど、市民が納めた税金の使い方を市会の中で議論してきた。これらは市民の生活、安全に直結する問題だったが、議論に対し、市民の関心が必ずしも高かったとは言えない。

 ▼世間で政務活動費や議員報酬といった「カネ」にまつわることが話題になるのは、議会が本分である議論で存在感を示せていないことの裏返しでもある。横浜市会は議論の様子を多くの市民に知ってもらおうと、2013年から常任・特別委員会などのインターネット中継を始めた。議会側の情報公開への努力は認めるが、市民と議会の間に依然として距離があると言わざるを得ない。「何に使っているのか分かりづらい」と言われる政務活動費の支出状況を含め、今回の選挙で情報公開や議会改革の議論が進むことを期待したい。

 ▼議会側だけではなく、市民も議会の動きに関心を持つべきであろう。不祥事を起こした議員も選挙で選ばれた有権者の代表者であることを忘れてはいけない。議会の議論を他人事とせず、私たちの代表者がどのような考えを持ち、どんな発言をしているかを知ることは重要だ。議会に関心を持つための最も分かりやすい方法は、選挙で投票することではないか。前回の市議選の南区投票率は約45%。議員は多くの有権者から選ばれるほど、活動に緊張感が増すはずだ。選挙運動にインターネットの使用が解禁されて初めての統一地方選。街頭演説などの予定は、ネットを通し、これまでより入手しやすくなると思われる。ぜひ、まちで候補者の訴えに耳を傾けたい。この選挙が市民と議会の距離を縮め、身近な議会が実現されるきっかけになることを願いたい。
 

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