六ツ川の県立こども医療センター(康井制洋総長)が4月10日、横浜市から「小児がん連携病院」に指定され、同日、市庁舎で指定書が交付された。
診療と支援体制強化
市は4月、医療政策強化のために「医療局」を設置。総合的ながん対策を推進する取り組みの第一弾として、連携病院を設けた。小児がん患者がどこで受診すれば良いのかを明確にし、診療や相談支援体制を充実させることなどがねらいだ。
市は今回、専門医や指導医が常勤し、年間10以上の小児がん患者診療例があるなどの要件を満たしたとして、同院のほか市南部病院(港南区)、市立大学附属病院(金沢区)、昭和大学藤が丘病院(青葉区)の4病院を連携病院に指定。4病院は今後、医師らが研修を行い、小児がんに関する知識と情報を共有することや市が行う実態調査などで協力。こども医療センターには相談窓口を設置し、患者への情報提供や相談支援を充実させることで家族らの不安軽減につなげていく。
病死原因で最多
交付式には各病院の代表者など7人が出席。こども医療センターの康井総長は、「(小児がんへの)分かりやすい仕組みや支援システムが整備されるのではないか」と期待した。
15歳以下の子どもの病死原因で最多の小児がんは、患者数が少ないことなどから医療関係者間で認知が進んでおらず、診断の遅れなどが課題とされている。
こども医療センターは2013年、小児がん診療の実績や患者への教育・復学支援体制などが評価され、厚生労働大臣から県内唯一の「小児がん拠点病院」に指定された。国内の小児がん診療において中心的な役割を果たしている。
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