市立蒔田中学校(木村悦雄校長)と南中学校(西嘉之校長)の吹奏楽部が9月19日に横須賀市で行われる東関東吹奏楽コンクールに出場する。県大会で上位に入り、2校以上が出場するのは市内18区で南区だけ。
2校は35校が出場した8月の県コンクールで30人以内で演奏するB部門に出場。金賞を受賞し、東関東大会代表に選出された。市内では7校が代表に選ばれたが、1区から2校以上が出場するのは南区だけ。
豊かな表現力で初出場
蒔田中吹奏楽部には39人が所属。県コンクールは過去4年連続で銅賞だったが、速いテンポが特徴の「典礼舞曲」を表現力豊かに演奏し、同部史上初の東関東大会行きを決めた。副部長の大澤陽菜子さん(3年)は、「先輩たちの成績を超えることができ嬉しかった」と快挙の瞬間を振り返る。
現在は2つ以上のパートが一緒に音を合わせ、協調力を高める練習に取り組む。顧問の斉藤純教諭は「ひたむきに努力する部員が多い」と向上心を評価。部長の千葉光希さん(同)は、「リズムを取ることが難しい曲。これまで以上にチームワークを大切にして演奏したい」と抱負を語る。
19年ぶりの挑戦
部員数57人の南中吹奏楽部は1996年以来、19年ぶりの東関東大会出場を決めた。県コンクールを振り返り、副部長の前田春香さん(3年)は「(金賞は)信じられなかった」という。
演奏曲はアメリカンジャズの「クァルテット」で、弾むようなリズムを刻むのが特徴。同部は楽器本来の音を確実に出す練習に重点を置いており、顧問の有賀圭一教諭は、「基本的なことに長く取り組んできた。音の質が上がったと思う」と生徒の成長を喜ぶ。
19年前の東関東大会は銀賞。部長の近藤万由子さん(同)は「練習への意識を上げてさらなる高みを目指したい」と力を込める。
両校は今年3月に南公会堂で行われた発表会で共演。一緒に練習を行うこともあり、互いの活躍が良い刺激になっているという。
9月19日に行われる東関東大会には千葉、茨城、栃木などの代表35校が出場。上位の評価を受けると、次のステージとなる東日本大会に進む。
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