商店の店主らが講師となってプロの技を教える少人数制講座「まちゼミ」が2月15日から始まった。1日の申込開始と同時に定員が埋まる講座も多く、予想以上の反響の多さに主催の区役所側も驚いている。講座は3月12日まで区内の33店舗で行われる。
まちゼミは、区役所が商店街活性化策として初めて企画した。各店の店主らが講義を行いながらファン作りに取り組み、その後の来店、売り上げ増につなげようとしている。
今回は弘明寺商店街、横浜橋通商店街、ドンドン商店会、地下鉄蒔田駅新光商栄会、大岡通り商店街から計33店舗が参加。各店が決めた開講日に1時間程度の講座を店内で開く。定員は5人前後。
区は1日にチラシ4万2千部を新聞折込で配布し、同日から申し込みが始まった。開催初日の15日は、ドンドン商店会の米穀店「前川商店」と横浜橋通商店街の生花店「オハナ」で講座が開かれた。
前川商店は講師の前川登代子さんが受講者の主婦に30年以上続けてきた赤飯の蒸し方と豆の煮方を講義。「赤飯を蒸す時は赤水につける」「煮豆は茹でこぼしを4回行う」など、実際に調理しながら説明。受講者は熱心にメモを取りながら、前川さんに質問をしていた。
講義を聞いた宿町の主婦は「自己流で赤飯を作っていたが、プロに教えてほしいと思って参加した。打ち水の方法など勉強になることばかりだった」といい、受講後は早速、赤飯を作るためにもち米を購入していた。受講者はこの日初めて同店を訪れた人ばかりで「豆の量り売りに驚いた」など、店舗自体に関心を寄せる様子も見られた。
同店店主の前川政治さんは「受付開始40分で5人の定員がいっぱいになって驚いた。受講者がまた店に来てくれたら」と話した。
区担当者は「予想以上に反響がある。講座で店のファンを増やしてほしい」と期待した。
南区版のトップニュース最新6件
|
|
|
|
|
|