市立横浜商業高校(冨地正博校長)ボート部の女子選手が6月5日まで相模湖で行われた関東大会に出場し「クォドルプル」「ダブルスカル」の2種目で準優勝した。同部は両種目と男子の1種目で7月下旬から行われる高校総体出場が決まっており、現在は練習拠点の大岡川で頂点を目指した練習に励む。
「クォドルプル」はボートを漕ぐ4人とバランス良く漕ぐための指示などを出す「コックス」が乗り、5人1組で1千mの距離を争う。コックスは新井麻央奈さんが務め、大橋梨乃さん、家根田朋美さん、佐々木遥香さん(いずれも3年)、関夏樹さん(2年)の4人が漕手で出場した。
予選レースを2位で突破すると、決勝は昨年の高校総体(インターハイ)同種目で優勝した埼玉県の南稜高校に続き、2位でフィニッシュした。
漕ぎ手の4人は3月の全国大会で7位の実績がある。優勝が目標だったという大橋さんは、「精一杯やったが悔しい結果になった」と振り返り、高校総体での雪辱を誓った。
2人1組で出場する「ダブルスカル」には、ペアを組んで約4カ月という柴田寿音さん、黒沼実生さんの2年生コンビが出場。経験を積むことを目的に臨んだ大会で積極的なレースを展開し、2位に入った。
柴田さんは、「2年生だけで出場するのは初めてだった。準優勝には驚いた」と喜んだ。
課題克服し頂点へ
ボート部は創部120年の歴史を持つ。昨年は「男子クォドルプル」で日本一に肉薄するなど、2年連続で高校総体ベスト3に入る選手を輩出。今年は関東準Ⅴの女子2種目のほか、男子の1人乗り種目で高校総体出場を決めている。
普段は大岡川で練習を重ねる同部。「レース前半の先行力」をチーム全体の課題に掲げており、現在はスタートからピッチを上げるトレーニングに重点を置いているという。
顧問の河野敬之教諭は、「選手の『全国の舞台で勝つ』という目標は揺らいでいない」と高校総体に照準を定めた。
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