市立横浜商業高校(冨地正博校長)に展示されている100年以上前の中区にあった旧校舎の遺構を説明するため、案内板を同校の同窓会組織「Y校会」(田宮国興会長)が寄贈する式典が10月8日に行われた。
遺構は、昨年11月に中区本町で進んでいる新市庁舎建設工事中に見つかった。幅3m、奥行き1・8m、高さ0・8mで重さは8・5トン。コンクリートの塊の上にれんがが1段積まれており、校舎の土台部分とみられる。同校が市教育委員会に依頼し、遺構の一部を今年3月から正門脇に展示していた。
Y校会は、遺構と同校の歴史を知ってもらおうと、ステンレス製の案内板を製作し、同校に寄贈した。案内板には本町にあった校舎の写真と校舎移転の歴史が紹介されている。
Y校会の田宮会長は「Y校の歴史と伝統を目に見える形で残せて良かった」と喜んだ。冨地校長は「昔からのつながりを改めて考えるきっかけになった」と話し、生徒を代表して参加した寺川志穂さん(2年)は「これを機にY校の伝統を守りたい」と話した。今後、遺構に名前を付けることも検討するという。
同校によると、前身の横浜商法学校は1882年に現在の市開港記念会館の場所付近で授業を開始。97年に本町に移転した後、1905年に南太田に移った。
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