南区総合庁舎の移転に伴い、区西部住民の庁舎への足を確保するために、昨年2月から始まった神奈中バスと市営バスの乗り継ぎ割引が来年2月まで、1年間継続されることになった。割引策は最長3年間の特例措置だが、利用状況を見ながら、1年ごとに判断することになっている。
市営分が半額に
乗り継ぎ割引は、神奈中バスが運行し、六ツ川や南永田団地などから井土ヶ谷下町へ向かう路線が停車する井土ヶ谷バス停から区庁舎へ行く市営バス199系統に乗車する際、口頭で申告すると、料金が半額の110円になるもの。別所方面から出る神奈中バスに乗って、蒔田駅前から199系統に乗り継ぐ場合も半額になる。対象の199系統は午前9時台から午後3時台に計7本が走る。庁舎前から乗り、鶴巻バス停で乗り継ぐ場合も199系統分の割引が受けられる。
市交通局によると、昨年2月8日から12月末までに乗り継ぎ割引を利用した人は3カ所合わせて1日平均で1・05人だった。制度開始直後から利用者が少なかったことから、区は西部住民にチラシを配布するなどして、改めて制度を周知し、利用促進を図ってきた。
神奈中と市営という異なる事業者間の接続だけに、当初から「待ち時間が長く、乗り継ぎがしづらい」という声があり、乗り継ぎしやすいバス路線や地下鉄を使って区庁舎に行く人が多くいたとみられる。
南区区政推進課によると、年度内に井土ヶ谷バス停に上屋、鶴巻バス停にベンチを設置する予定で、環境整備に取り組む。同課は「西部地域の庁舎への足を確保するために、できることを進めていく」と話す。
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