健康や医療、福祉のまちづくりを進めながら、ビジネスモデルを構築していこうという動きが弘明寺を中心に始まった。医療や福祉関係者などが中心になって企画しているもので、5月25日には方針や今後の取り組みを紹介する説明会を開き、新たなコミュニティづくりを目指す。
準備を進めるのは、「レーベンスフロイデ合同会社」代表の新井孝一さん。製薬関係会社や市大附属病院に勤務した経験を持っている。弘明寺で生まれ育ち、愛着を持っていることから、地元を意識した活動を進めている。
新井さんの構想は、50〜60歳の生活者に対し、健康・医療・福祉のまちづくりを進めることを第一にする。若い世代が持つIT技術や人的ネットワークを駆使しながら、コミュニティを構築し、企業にも参画してもらいながら、持続可能な体制となるよう、ビジネス化を目指すもの。さらに、鶴見区ですでに始まっている医療・介護情報を病院や施設間で共有するネットワークを紹介。市が今後、南区などでネットワークを作る際に、協力できる組織づくりをする意向も示した。
新井さんはこの取り組みを「弘明寺リビングラボ」と名付けた。「リビングラボ」は、地域の課題を住民や企業などが連携し、解決へ向けて取り組む手法。南区では、住宅リフォーム工事などを行う「太陽住建」が中心となって「井土ヶ谷リビングラボ」を展開し、空き家対策や大岡川の環境保全などを進めている。
企業・学校も
4月17日には、福祉施設関係者などを集め、準備委員会を開き、17人が参加。新井さんが構想を説明し、意見を聞いた。参加者からは「市が進める地域包括ケアシステムとテーマが重なる。いかに民間企業や若者に参画してもらうかが大切」「地域資源である弘明寺商店街や横浜総合高校の協力が不可欠」などの声が出た。太陽住建の河原英信会長も参加し「活動内容の異なる人をいかにつなげるかが重要」と述べた。
新井さんは「目標実現のために世代を超えて協力者を募りたい」と趣旨を説明する「キックオフミーティング」を5月25日午後2時から横浜総合高校で行う。詳細は「弘明寺リビングラボ」のサイト(http://gumyoji.yokohama/)で。
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