南区版 掲載号:2019年5月23日号 エリアトップへ

永田北矢後さん 60年の「家庭保育」に幕 親子2代、自宅で運営

社会

掲載号:2019年5月23日号

  • LINE
  • hatena
保育室を運営した矢後壽惠さん
保育室を運営した矢後壽惠さん

 自宅を開放し、仕事や病気などのため、子育てに専念できない保護者に代わって保育を担う「家庭的保育事業」を行っていた「矢後保育室」=永田北=が3月に閉室し、親子2代にわたって続けてきた約60年間の家庭保育に幕を下ろした。5月24日から、保育室の子どもの様子を収めた写真展を開き、その歴史を紹介する。

 同事業は1960年に始まった「認定家庭保育福祉制度」が起源。事情により、日中、子育てに専念できない保護者に代わり、市の認可を受けた資格者が自宅で0歳児から2歳児までを預る。定員は3人から5人。現在、市内に30カ所あり、南区には今春まで同保育室を含めて3施設あった。

 同保育室は、矢後壽惠さんの母親が制度発足時に始めた。1992年、母に代わって、塾の講師をしていた壽惠さんが引き継ぐことになった。

 自宅の1階部分を保育室として使用。保育園が増える中で、制度自体がなくなりそうな時もあった。しかし、保護者たちが少人数らしいきめ細やかな対応や異年齢の子どもが集まるなど、「家庭的な保育」の良さを訴え、徐々に助成金が増えたこともあり、制度が充実。27年間運営を続け、今年3月、65歳の定年を前に閉室した。

 母親から引き継いだ91年以降、約80人の子どもを預かった。中には、壽惠さんが親子2代にわたって対応した人もいるという。「27年間はあっという間だった」と振り返る。自分の病気で休んだことはなく、「とにかく安全を最優先し、良い保育ができるよう努めてきた」という。「継続は力なりで、細々とでもいいからずっと続けることが大事」と話す。

 4月から矢後さんの自宅をそのまま引き継ぐ形で「もりた保育室」が開所。矢後保育室に子どもを預けていた親が引き継いだ。今後、壽惠さんは定年のない補助員として関わっていく予定。自分の時間ができることから、趣味のマラソンに力を入れたいという。

24日から写真展

 矢後保育室の思い出を多くの人に知ってもらおうと、2005年から閉室までの子どもの様子などを撮影した写真展を24日から28日まで、上大岡の「ひまわりの郷」で行う。写真が趣味の夫・保次さんが撮った約50点を展示する予定。問い合わせは保次さん【電話】080・3172・6025。
 

展示予定の子どもの様子がうかがえる写真
展示予定の子どもの様子がうかがえる写真

南区版のトップニュース最新6

「小学校で紙芝居を」

蒔田町片岡さん

「小学校で紙芝居を」 社会

コロナ禍で披露できず

7月2日号

南なんデー、文化祭も中止

南なんデー、文化祭も中止 社会

「4大まつり」開催なし

7月2日号

子育て家庭に食品配布

中村町障害者支援施設

子育て家庭に食品配布 社会

「こども食堂」の代替策

6月25日号

県民功労者に南区の2人

県民功労者に南区の2人 社会

表具業、教育振興に貢献

6月25日号

「作業員さんありがとう」

弘明寺町山下町内会

「作業員さんありがとう」 社会

ごみ集積所に感謝の言葉

6月18日号

世界中の「書」 動画に

蒔田町の粟津さん

世界中の「書」 動画に 文化

コロナ収束願い国際交流

6月18日号

意見広告・議会報告政治の村

  • 雇用維持と相談強化

    コロナ禍の「働く」を支える 県政報告

    雇用維持と相談強化

    立憲民主党・民権クラブ 県議会議員 きしべ 都

    6月25日号

あっとほーむデスク

  • 7月5日12:00更新

  • 7月2日0:00更新

  • あっとほーむデスク

    6月30日20:03更新

南区版のあっとほーむデスク一覧へ

イベント一覧へ

ケアと仕事 考える

ケアと仕事 考える

オンラインセミナー当事者の話聞く

7月15日~7月15日

南区版のイベント一覧へ

最近よく読まれている記事

バックナンバー最新号:2020年7月5日号

お問い合わせ

外部リンク