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六ツ川 こども植物園が40年 1千種の草花、14万人来場

文化

掲載号:2019年7月4日号

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開園当時のバラ園(同園提供)
開園当時のバラ園(同園提供)

 横浜市こども植物園(六ツ川3の122、松本保典園長)が6月23日に開園40周年を迎えた。市内唯一の植物園として、貴重な品種を含め、約1千種類を公開し、これまでに約14万人が訪れた。同園が持つ園芸の知識、技術は地域や学校にも伝えられ、市内の緑化活動を進める役割を果たしてきた。同園は40周年を記念し、今までの写真などを紹介する展示企画を8月25日まで開催している。

 同園は1979年、国際児童年を記念して開園した市内唯一の植物園。植物遺伝学者である木原均博士(1893〜1986)の木原生物学研究所の敷地約7割と建物が市に譲渡され、創設された。木原博士は「ゲノム説」の提唱、「パンコムギ」祖先の発見、日本で初めて「種なしスイカ」を発明するなどさまざまな研究成果が知られている。同園は現在、指定管理者の横浜市緑の協会が管理・運営する。

 広さは約3ヘクタール(公開面積2・6ヘクタール)で、バラや野草、竹、薬草の各園のほか、ブドウやウメ、モモなど22種、カキは95品種130本を展示する全国で唯一の果物園がある。科学者・ニュートンの生家にあったリンゴの木を接ぎ木したものやゴッホの「ひまわり」に描かれたヒマワリの種を譲り受けたものなど、約1千種類の植物が植えられている。

 平日は高齢者、週末は家族連れを中心に、年間約3万5千人が同園を訪れ、これまでに延べ約14万人が来場している。

市民の緑化活動支援

 園内運営のほか、花や緑の育成に関する講座を開く。これまでに、「虫よけスプレーづくり」など、親しみやすいものも行ってきた。ほかにも、「実を大きくするにはどうしたらいいか」や草花の病気対策などの相談を受ける「緑の相談所」、幼稚園や小学校での出張指導、理科教材のマニュアル作成を教諭と共同で行うなど、市民の緑化活動を支援している。

 同園の職員は6月28日、南中学校を訪れ、同校園芸部と地域住民による団体「南中あじさい咲かせ隊」のメンバーにアジサイの挿し木法などを指導した。同園の石橋國男さんは「子どもにはどうしたらよく育つか、いろいろ試してほしい」と話した。咲かせ隊の山之城金三さんは「プロから教えてもらえるのはとても勉強になる」と話した。

 同園では40周年を記念し、過去の写真やパネルなどの記念展示を8月25日まで行っている。8月17日にはパンコムギに関する映画の上映と種なしスイカの試食会を行うなど、木原博士の功績も紹介する。

 同園側は「市内でもまだ知らない方もいるので、多くの方に知っていただけるようにしたい」とし、今後も市内唯一の植物園として、魅力的な草花の展示や講座を通して存在を広めていく方針だ。
 

現在のバラ園(同園提供)
現在のバラ園(同園提供)
栽培法をアドバイスする石橋さん(右)
栽培法をアドバイスする石橋さん(右)

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