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南区版 公開:2020年8月20日 エリアトップへ

コロナで変わる地域活動<7> 公共施設 利用減に悩む 制限多く、サークル解散も

社会

公開:2020年8月20日

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南公会堂を使う「からたち童謡の会」
南公会堂を使う「からたち童謡の会」

 市民活動の拠点ともいえる公会堂や地区センターなどの公共施設。緊急事態宣言中は休館を余儀なくされ、再開後は公演や練習のキャンセルが相次いでいる。使用制限に感染への懸念が重なり、施設利用は低調なままだ。思うような活動ができない団体と施設の双方が苦しい状況に追い込まれている。

 みなみん(南公会堂)で8月6日に行われた「からたち童謡の会」の催し。同会は参加者が童謡や懐かしの歌謡曲を歌い、歌を通して健康維持や仲間づくりを支援している。1993年から活動し、六ツ川在住のソプラノ歌手・赤岡綾子さんが主宰を務める。

 月2回、公会堂の講堂を使って活動していたが、施設の休館もあり、会を再開したのは7月から。再開後の参加者はこれまでの半分以下の50人程度。公会堂の使用条件に従い、約500席ある客席に参加者が距離を取って座り、ステージ上の赤岡さんと一緒に歌った。この日は「広島原爆の日」ということもあり、広島や平和に関する曲を歌った。赤岡さんは「この状況で活動できず、解散に追い込まれたコーラス団体もある」と話し、スペースがある公会堂なら活動が続けられるとした。

大人数で間隔取れず

 しかし、部屋が小さい地区センターの場合、発声を伴う利用は、対面せず、2mの間隔を取ることが条件。必然的に大人数では活動できない。こうした制限に感染の懸念が重なり、公共施設の利用は落ち込んだ状態が続いている。

 ある施設の担当者は「昨年のこの時期は部屋の稼働率は9割以上だったが、今は6〜7割。これでもほかの施設より高いと思う」と話す。公会堂でさえ、例年の8月は秋のコンクールへ向けて練習する中高の吹奏楽部の利用が多いが、コンクール自体が中止になったこともあり、今年の利用はほとんどない。

収入減・支出増

 公共施設の多くは、指定管理者制度により、市から委託を受けた民間事業者が管理・運営を行う。ほとんどの施設は市の指示により、3月上旬から5月末まで休館していた。再開後も事前に入っていた予約のキャンセルが続いている。各施設は部屋の使用料や自らが行う講座などの参加料が収入源になっている。前述の担当者は「施設の自主事業を安全に行うには、参加者数を絞り、スタッフを増やすなど、感染防止策も講じなければならないので、収入は減り、支出が多くなる一方」と苦悩する。

 現時点で、市側から休館中の具体的な補償の方針は示されておらず、今後の状況が不透明だという。担当者は「それでも私たちには事業を続ける使命がある」と自らを奮い立たせるように語り、地域の活動拠点を守ろうとしている。

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