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外国人避難誘導 初の訓練 南消防署、中・英語で伝達

社会

掲載号:2020年11月19日号

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英語でアナウンスした高橋さん(左)と中国語を担当した林さん
英語でアナウンスした高橋さん(左)と中国語を担当した林さん

 来年の東京五輪・パラリンピックを前に南消防署による化学テロ災害を想定した対応訓練が11月11日、阪東橋公園で行われた。この中で南消防署の訓練では初めて、英語、中国語を使った避難誘導があり、南消防団の団員がアナウンス役を務めた。消防団には今年初めて中国籍の団員が入団し、今後も外国籍団員の増加が見込まれることから、消防署では在日外国人向けの防災や災害に対する啓発に力を入れる方針だ。

団員がアナウンス役

 訓練には南消防署のほか、市消防局の機動特殊災害対応隊、戸塚消防署の鳥が丘大型除染隊など、約70人が参加した。さらに、在日外国人への対応も想定し、南消防団から英語が話せる高橋ちぐささんと今年5月に初の外国籍団員として入団した中国籍の林海国さんの2人も加わった。

 飲食店で何者かが化学物質を散布し、複数の負傷者が発生したという想定で訓練が進められた。消防隊は防護服を装備した上で、飲食店に見立てた公園内の建物から逃げ遅れた人を救助し、水を使って除染したり、人工呼吸を行うなどした。2人の消防団員は日本語、英語、中国語の順で周囲に「危ないので建物から避難してください」とアナウンスを行った。建物から住民役が避難すると、2人は状況を説明し、具合が悪い人がいないかを尋ねるアナウンスを続けた。

安心感与える

 訓練を終えて、高橋さんは「早口にならないように気を付けてアナウンスした」と振り返り、林さんは「日本に住んでいても日本語に苦手意識を持つ中国人はいる。中国語が聞こえれば、避難する人も安心できるはず」と語った。南消防署の小出健署長は「今回の訓練が今後に生かせれば」と期待した。

 南区は市内で中区、鶴見区に次いで外国籍住民が多く、今年10月末時点で1万477人が暮らし、半数以上が中国籍。増え続ける在日外国人へ防災などの生活情報をどのように届けるかが区の課題になっている。

 今年4月に消防団の入団条件が緩和され、外国籍住民にも門戸が開かれた。南消防団初の外国籍団員となった林さんは、すでに横浜橋通商店街内で夏場に流された熱中症予防のアナウンスの中国語部分を担当するなどしている。

 林さんの入団もあり、外国籍の入団希望者が増えた。消防団の有賀和彦団長は「外国籍団員のチームを作ることも考えたい」としており、在日外国人が多い地域に出向き、防災訓練などで、啓発のリーダー的存在になってもらうことも想定している。

住民役を救助する消防隊員
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