冬に入り、全国的に新型コロナウイルス感染症の拡大が続いている。12月10日現在、横浜市内の新型コロナウイルス感染者数は6801人で、南区では624人の感染が確認されている。累計感染者は市内18区中2番目の多さ。人の移動が増える年末年始を前に、松山弘子区長と医師で南区のコロナ対策の陣頭指揮にあたる南区福祉保健センターの野崎直彦センター長に注意点などを聞いた。この中で「手洗いやマスクの着用など、基本的な感染対策を再度徹底してほしい」と改めて区民に呼び掛けた。
南区民300人に1人
横浜市の発表によると、南区の感染者数は10月上旬は、区民約1千人に1人の割合だったが、11月以降に急増し、現在は約300人に1人まで広がっている。区別に見ても港北区の636人に次いで18区で2番目に多い状況だ。
感染拡大が続いている状況に野崎センター長は「南区の感染者が他区より多い理由は特定できない」としながらも「発熱などの症状が出て、自分で受診した結果、陽性と判明している人が多い」という。
マスク・手洗いを
感染者の増加に伴い、感染経路がつかめない人も増えており、あらゆる場面での感染が考えられる。「飲食を伴う懇親会など、国が示している感染リスクが高まる5つの場面を避けることを徹底してほしい」と呼び掛ける。その上で、「集団生活の寮や喫煙所での感染も確認されており、注意してほしい」と語る。「もともと、南区は市内でも高齢化率が高く、人口密度も高い(18区中1位)地域であり、マスクの着用、こまめな手洗いなど基本的な感染対策が何よりも重要」と訴える。「手洗いは石けんが良いが、なければ水洗いでも一定の効果がある。手を洗えない場所はアルコールが有効」とし、顔など、身体への接触が多い手を清潔にすることが大事だとした。
危機感持ち行動を
南区の松山弘子区長は「『自分の周りで感染した人の話は聞かない』という声も聞く。しかし、現実に感染は拡大しているので、どうか、危機感を持ってほしい」と訴える。移動が増える年末年始を控え「冬休みやお正月に、久しぶりに親戚や友人に会うこともあると思うが、その時こそ、感染対策を徹底してほしい」と呼び掛ける。年末年始の買い物などについては「感染対策を講じた上で身近な店舗や商店街などへ出掛けてほしい」とし、新しい生活様式が求められる中「三が日以外の初詣なども検討してほしい」としていた。
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