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南区版 公開:2021年7月1日 エリアトップへ

六ツ川大池地区 子どもの居場所 盛況 食品配布、運動で参加者増

コミュニティ社会

公開:2021年7月1日

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食品を受け取る親子(6月19日)
食品を受け取る親子(6月19日)

 「こども食堂」など、子どもの居場所が各地で広がる中、六ツ川大池地区で月1回開かれている「子どもフリースペース”いらっしゃい”」の取り組みが注目を集めている。過去の参加者にはがきで案内を出して来場を促したり、キックボクシングの元日本王者を招いて運動するプログラムを取り入れるなどした結果、参加者が増えつつある。

 「いらっしゃい」は六ツ川上第二自治会の会長で民生委員を務める小川博芳さんが昨年立ち上げたもの。運営委員である近隣住民と一緒に取り組みを進めている。

 コロナ禍前の計画では、六ツ川大池地区連合自治会館に親子を集め、食事や学習支援などを行うはずだった。集合しての食事が難しいことから、居場所運営団体による「南区子どもの居場所づくりネットワーク」が南区社会福祉協議会、南区役所と協力して行う無料の食品配布「フードパントリー」を進めることにした。パントリーはコロナ禍以降、区内の居場所で多く行われており、居場所と親子の関係を途切れさせないための役割を果たしている。

 昨年秋から毎月第3土曜日に食料品を配布している。パントリーがあることが忘れられないようにと、一度参加した世帯には開催案内のはがきを送るようにしている。回を重ねながら、現在は送付のタイミングを開催の約1週間前にした。はがきと引き換えで食品を渡すことにしている。小川さんは「はがきが届くことで、『また行っていいんだ』と、つながっている感じを受け取ってもらえれば」と話す。

元キック王者が参加

 5月は、六ツ川のフィットネスジム「ピースフィットネス24」のオーナーでキックボクシングの元日本王者である矢島直弥さんを招き、会館そばの公園で簡単な体操やキックボクシングのパンチ体験などを行った。小学生を中心に約50人の子どもが参加し、小川さんによると、子どもからは「毎週でもやってほしい」との声があったという。矢島さんも以前から子どもへの指導を望んでいたという。

 6月19日の開催は雨のため、矢島さんによる運動プログラムは中止になったが、食品配布は実施。南区役所が行う賞味期限前の食品回収「フードドライブ」で集まったレトルト食品などが区社会福祉協議会に渡されており、区社協から提供された食品もセットに加えた。初参加の3世帯を含む37世帯が来場。来場者からは「無料で助かる」などの声が聞かれた。

 6月には奉仕団体「横浜南ロータリークラブ」から寄付があったほか、会場そばにある県立横浜国際高校のボランティア部の生徒も運営を手伝うなど、各所に広がりを見せている。

 小川さんは「継続して参加してくれる家族も多く、顔が見える関係ができている」と話しており、今後も参加しやすい環境を整えたいとした。

矢島さん(右)にパンチを放つ子ども
矢島さん(右)にパンチを放つ子ども

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