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南区版 公開:2021年8月26日 エリアトップへ

六ツ川中島さん ごみ拾いで花壇守る アジサイ開花の一助に

社会

公開:2021年8月26日

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道路に散らばった枯草を拾う中島さん
道路に散らばった枯草を拾う中島さん

 六ツ川一丁目在住の中島一雄さん=人物風土記で紹介=は2016年から毎週金曜に、一人で平戸桜木道路沿いのごみ拾いをしている。まちをきれいにするほか、沿道の花壇に咲く花々を守るのが目的。今は10月ごろに開花する秋色アジサイの成長を見守る。

花壇整備がきっかけ

 六ツ川第一自治会の会長を務める中島さんは、行政と協働して身近な道路の清掃や花植え活動に取り組む「ハマロード・サポーター」の一員。同自治会エリア内の平戸桜木道路沿いの花壇整備に取り組む。

 花壇の手入れをする中で目に留まったのが、ポイ捨てされたプラスチックごみなど。「せっかくきれいに咲いた花も、辺りにごみが散らばっていては魅力が半減してしまう」と危機感を覚え、5年前から毎週金曜に一人でごみを拾う。

 誰かの手を借りたいと思うこともあるというが「個人でやっていることを知人に頼むのは申し訳ない」と話し、地道な清掃活動に励む。

1回で5kg

 清掃ルートは同自治会エリア内の平戸桜木道路沿いで、南中学校の周辺などを掃除する。ほうきとちり取りを使い、慣れた手つきで空き缶やペットボトル、たばこの吸い殻、枯草などの景観を損なうごみを拾う。側溝のごみも拾うため、常に危険と隣り合わせ。タクシー乗り場とバスの停留所が混在し、交通量が多いので注意を払う。

 夏場の炎天下では熱中症の危険にさらされて過酷を極める。「作業に集中すると水分補給を忘れるので気をつけないと」と話し、額の汗を拭いながらごみを拾う。

 毎回、約3〜4時間かけて集める重量は平均5kgで90リットルのごみ袋2袋がいっぱいになる。単純計算になるが、5年間で拾ったごみは1トンを超える。

感謝の言葉も

 清掃中に心無い言葉を浴びることもある中、続けられるのは地域の人々にかけられる感謝の言葉だという。活動を日ごろから見守る南中の藤宮学校長は「中島さんは『地域の祖父』といった頼れる存在。一人では大変だと思うので、学校として力になれることを考えたい」と話す。

 中島さんは「皆さんからの応援の声は嬉しいし、励みになる。これからの季節は秋色アジサイなどの花が咲く。花壇やその周辺が汚いと感動が薄れてしまうので引き続きごみ拾いを続ける」と強い信念で取り組む。

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