記者が見た、聞いた、感じた、を伝える あっとほーむデスク 9月2日0:00更新
2009年に横浜市長に就任してから3期12年間務めた林文子氏が8月29日に退任した。
本紙発行全地区の記事が見られる「Web版タウンニュース」には11年以降の記事がストックされているが「林文子」で検索すると2451件がヒット。市内共通の記事も数えているが、それを差し引いても、人名では断トツだろう。ちなみに「黒岩祐治」(知事)は1747件だった。
2451件の最初に出てくるのは11年元旦号に掲載した新春インタビュー。その見出しは「『共感と信頼』の市政めざす」だった。「共感と信頼」--12年間、記者が林氏から何度も聞いた言葉だ。19年のIR誘致発表以降、この合言葉が市民にむなしく聞こえたのは残念でならない。
もう一つ、数多く聞いたのは「ありがとう」だ。会見で記者の質問を受けるたびに、「ありがとうございます」から回答が始まる。これらの言葉を聞くことはもうないかも知れない。12年間、お疲れ様でした。(も)