南防犯協会(岩田春男会長)と南警察署(北村正署長)はこのほど、電子マネーカードを悪用した特殊詐欺への注意を呼び掛ける防犯シールを南区内のセブンイレブンに配布した。一部店舗に掲示され、利用客への意識づけになっている。
南署によると、南区内で11月2日時点までに発生した特殊詐欺は28件で被害額は約4540万円。同時期で被害額が1億円を超えた昨年と比べると減少したが、一人暮らしの高齢者を狙った手口が相次ぐなど、予断を許さない状況が続く。
昨今、全国で見られるのが電子マネーカードを使った詐欺。「パソコンからウイルスが検出されました。指定の電話番号にかけて対応してください」という趣旨のメッセージが届く。電話をかけると「ウイルス削除に電子マネーカードが必要」と購入を促され、そこから大きな被害に遭うケースが見られる。
今夏、南区内でも80代女性が「高額な当選金を受け取るために電子マネーが必要」とのメールを受信した。女性がコンビニのプリペイドカード売り場で困っていたところを近くにいた大学生2人が機転を利かせて詐欺から守ったが、いつ被害が発生してもおかしくない状況にある。
住民がこうした被害に遭わないため、南防犯協会らは詐欺への注意を呼び掛けるシールを作成。商品棚に固定するクリップとともに南区内のセブンイレブンに配った。南署は「若い人からお年寄りまで被害に遭う可能性があるので、他人事だと思わずに注意してもらいたい」と呼び掛ける。
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