夜間の犯罪抑止を目的とする「合同パトロール」が12月10日、南区内全域で行われた。住民有志が南警察署(北村正署長)の警察官とともに、手分けして地域の見守り活動を行った。
パトロールは県警が実施する「年末年始特別警戒」(12月1日から1月3日)に合わせたもの。南防犯指導員連絡協議会や南少年補導員連絡会、自治会町内会の役員など約100人が参加。浦舟や井土ケ谷、六ツ川などの地区ごとに分かれて安全確認を行った。
南署によると、年末年始は深夜の金融機関やコンビニエンスストアなどの商業施設を狙った強盗事件のほか、侵入盗などの犯罪が増える恐れがあるという。そのため、警察だけでなく、住民が高い防犯意識を持つことが被害発生を抑止する。
この日は午後6時過ぎからパトロールを実施。住民は赤色に光る誘導棒などを持って地域を巡回した。夜道を歩く女性や子どもが犯罪に巻き込まれないように、極力、明るい道を通って帰宅するように呼び掛けた。パトロールに参加した北永田地区連合町内会の紙透功会長は「まちをよく知る住民が一丸となり、警察とともに治安維持に努めたい」と話した。
特殊詐欺の警戒も
南署によると、南区内で12月中旬ごろまでに発生したオレオレ詐欺などの特殊詐欺は34件で被害額は約5500万円。一人暮らしの高齢女性を狙った詐欺が全国的に見られ、南区でも予断を許さない状況だ。
こうした犯罪を未然に防ごうと、南防犯協会(岩田春男会長)らは動画などを活用した啓発に努めている。岩田会長は「詐欺被害者が高齢者だけではないことを若者に知ってもらい、多世代の団結が詐欺撲滅につながる」と話している。
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