横浜市立図書館の移動図書館「はまかぜ号」が4月から増設され2台体制になり、今まで巡回がなかった南区にも立ち寄ることになった。2週間に1度、永田みなみ台公園=永田みなみ台4=にやって来る予定で、初回は26日に巡回する。
はまかぜ号は1970年、当時市内唯一だった市図書館(現在の市中央図書館)が、より多くの市民に本を借りてもらおうと、図書館から遠い地域の団地などを巡回したのが始まり。当初は2台で運行していたが、2005年からは1台に。各区の区民まつりや読み聞かせのイベントで利用したいという声が多かったことから、新たに2号車の導入となった。
2号車導入によって、4月からこれまで巡回がなかった南、中、保土ケ谷、鶴見、栄の各区にもはまかぜ号がやって来ることになり、全区実施が実現。巡回場所は新たに8カ所増えて29カ所になった。
南区では、永田みなみ台公園に隔週火曜日の午前9時50分から10時40分まで巡回する。初回は4月26日の予定。
はまかぜ号は車体の両側と車内に本棚が取り付けられ、約3千冊の本を収容。図書の貸し出しや返却、図書館カードの発行が可能で、予約すれば各図書館の蔵書も受け取ることができる。
地域交流の場に
3月30日に横浜市中央図書館=西区=で初披露された2号車は、空と雲に黄緑のラインが入った図書館カードのデザインがモチーフになっており、同号の製作に合わせてリニューアルしたはまかぜ号のキャラクター・かもめの「ソラ」と「ユメ」が施されている。
中央図書館の担当者は「子ども連れや高齢者など本を借りるために外出したり、ご近所同士の会話が生まれるきっかけになる。移動図書館を通じて地域のコミュニケーションの場にしてもらえたら」と話している。
各区の巡回先、日時などは移動図書館のサイトで公開しているほか、当日の運行情報はツイッターで発信している。
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