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3月28日
介護の悩みや思いを語り合える場を作ろうと、三春台の浄土宗大光院で11月21日に「介護者カフェ」が開かれた。カフェは浄土宗が社会貢献活動の一つとして全国で普及を進めているもの。神奈川県内の浄土宗の寺院では大光院が初開催。家族の介護経験者や現在も介護をしている人などが集まり、情報交換を行った。今後も孤立しがちな介護者の支え合いの場として、3カ月に1回のペースで開いていく。
経験者ら集う
浄土宗の寺院は、現代人の共通の悩みである「介護」に着目。檀家であるかどうかにかかわらず、介護中の人や看取りを経験した人なとが、それぞれの悩みや思いを語り合える場として「介護者カフェ」を開くことを推奨している。東京を中心に全国に広がっており、現時点で約20寺院で取り組みが進んでいるという。
大光院の宮林雄彦住職は「介護に関わる方の思いを共有し、寺として社会的役割を果たしたい」と介護者カフェの開催を決めた。
初開催には南区や周辺に住む10人のほか、清水ケ丘地域ケアプラザの職員らも参加。前半は各地の介護者カフェで講演している東京都健康長寿医療センター研究所の岡村毅さんが認知症ケアの最新情報などを紹介。後半は参加者が車座になり、自己紹介を中心に自身の介護経験を語り合った。親を看取った人や認知症のきょうだいがいる人、地域で認知症支援を続ける人などが思いを話し、悩みを岡村さんに相談する人もいた。ケアプラザ職員からは、公的なサービスについての説明があった。
終了後、参加者からは「自分も認知症になるかもという思いがあり、不安があったが、話すことで少しは楽な気持ちになった」との感想が聞かれた。
心寄せる場に
2016年から介護者カフェを始め、この日も会の進行役を務めた葛飾区「香念寺」の下村達郎住職は「これまでの参加者から『お寺だからこそ打ち明けられた』との声を聞く」という。「参加者がお寺を神聖な場として訪ね、『心を寄せることができる場所』として思っているからでは」と寺院でのカフェ開催の意義を語る。
宮林住職は「分かち合いの場として長く続けられるようにしたい」としている。カフェは今後、3カ月に1回のペースで開き、次回は来年2月20日の予定。
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