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公開日:2023.03.02

六つ川西小6年生
地元自慢のかるた制作
交流会で住民つなぐ

  • 大人も童心に返った

  • 手作りのかるた

 市立六つ川西小学校の6年生が総合学習の授業で、地元の自然や歴史などの魅力を詰め込んだ「郷土かるた」を作った。かるたで地元住民と遊ぶ交流会を2月20日に同校で開き、この場で初めて顔を合わせた住民がいるなど、児童が地域をつなぐ役割を担った。

プロの意見生かす

 かるたを作ったのは、6年2組の児童26人。昨年4月から総合学習の授業で、まちの魅力を住民に発信する方法を模索。なじみのある地元の飲食店や施設のほか、自然や歴史に着目して関係者らに話を聞いた。魅力を文章と絵で簡潔に伝えられる方法として、かるた作りを決めた。

 郷土かるたに詳しいNPO法人「日本郷土かるた協会」=群馬県=の原口美貴子さんに助言をもらい、かるた作りを進行。「五・七・五」に収まるように工夫を凝らし、絵札は施設のパンフレットなどを参考に心を込めて作った。12月に試作が完成し、原口さんに披露。絵札の特徴に合う文章を意識するなどの指導を受け、郷土愛にあふれる46首からなる完全版を1月に完成させた。地域に案内し、そのかるたをお披露目する「かるた交流会」を企画した。

継承を検討

 交流会には保護者や自治会町内会役員のほか、インタビューに協力した保育園などの施設関係者が参加。児童が司会進行を務め、大人も童心に返り、手加減なしで子どもとしのぎを削った。46首の中に4首あり、ゲームごとに替わる「シークレットカルタ」を獲得すると3点となるなど、ルールも工夫した。

 交流会に参加した、難病の子どもを持つ家族らが滞在する宿泊施設「リラのいえ」を運営するNPO法人の谷畑育子さんは「地域交流の方法を模索する中、子どもたちがすてきな機会を設けてくれた。新しいつながりが生まれて良かった」と児童に感謝していた。

 児童は現在、かるたを次世代に引き継ぐことを検討し、後輩の郷土愛醸成を目指す。6年2組の徳田琳菜教諭は「かるた作りを通じ、児童が発想力や物事を最後までやり遂げる力を伸ばし、地域交流の楽しさを発見できた」と学習の成果に手応えを感じていた。

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