みなみ桜まつり
蒔田公園 久々に活気
5年ぶり、踊りの花咲く
3月28日
地域の小中学生と保護者を対象とした防災キャンプが10月21、22日に市立南中学校で行われた。同校を地域防災拠点とする15の自治会町内会の住民らが区の補助金を活用して企画。座学、レクリエーション、運動会などを取り入れ、中学校を会場とした防災キャンプは区内では初めての取組で、子どもたちは避難所の設営に必要な知識を多面的に学んだ。
防災キャンプは野外で宿泊することで、災害時のように物資が制限された環境を体験し、防災意識を高める取組。区内ではこれまでに、六ツ川四丁目町内会が公園内に張ったテントで宿泊し、大規模災害時の給水などを体験するキャンプを行ったことがあるが、地域防災拠点である学校を会場にしたのは初めて。
補助金を活用
六ツ川第一自治会の漆崎昇さんらは、阪神・淡路大震災や東日本大震災などの大規模災害の記憶がない世代の防災意識が低いことに危機感を覚えていた。コロナ禍で地域交流が限られ、災害発生時に求められる自助・共助の意識が薄れていることも不安視。子どもたちが災害時の避難所となる施設で非常時を想定した生活を体験し、互いに助け合える絆を育んでもらおうと、同校で防災キャンプを行うことにした。
漆崎さんを委員長とし、拠点の対象自治会町内会のメンバーらで「南中学校防災キャンプ実行委員会」を発足。子どもが楽しく災害対策を学べることに重点を置き、話し合いを重ねた。地域の課題解決へ向けた取組を支援する「南区地域の力応援補助金」(採択1年目は上限15万円)を活用し、2日間にわたる防災キャンプを企画した。
防災運動会など
小中学生ら約30人が参加。21日は漆崎さんらが子どもたちに防災・減災の基礎知識について解説し、避難所の設営をメインに実施。防災にまつわるクイズなどを交えて興味を引いた。参加者はランタンなどの防災グッズを作ったほか、レクリエーションで交流を図った。初めて顔を合わせたという参加者同士もすぐに打ち解けていた。
22日はパンやクラッカーなどの災害用食料を実食。缶詰やレトルト食品、日用品を少し多めに買っておき、使った分を買い足して一定量の食料を家に備蓄しておく「ローリングストック」の重要性を知った。また、防災意識をゲーム感覚で高める防災運動会を開催。けが人に見立てた人形を安全かつ迅速に運べるかを競う「担架搬送リレー」、水や物資の運搬をスムーズに行う力を育む「バケツリレー」など6種目を行い、いざという時に必要なチームワークを高めた。
漆崎さんは「同じまちで暮らす仲間同士で日頃からコミュニケーションを取り、協力し合える関係を築き上げることが大切」と話し、子どもたちの不便・不自由を乗り越える力が高まったことが成果だとした。
|
|
|
|
|
|