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公開日:2023.11.16

「つながり」生む一斉清掃
区企画、740人がごみ拾い

  • 蒔田地区の清掃には蒔田小の児童と高澤区長(中央)らが参加

南区の各地でごみを拾いながら、決められた場所を目指して歩く「つながり清掃ウォーク」が11月11日に行われ、約740人が参加した。地域や世代を超えた連帯感を生み出そうと南区が企画したもので、町内会員と児童が一緒にごみを拾って歩いた地域もあり、清掃を通して交流を図った。

 「つながり―」は、東京五輪・パラリンピックを意識し、おもてなしの心と地域の連帯感を育もうと、区が2018年に始めたもの。清掃を通して地域のつながりが生まれつつあるとして、五輪開催後も続けている。

 まちの美化活動に取り組む人や団体が自らの活動地域を出発し、ごみを拾いながら、蒔田公園と大岡はらっぱ、六ツ川一丁目公園、永田東三丁目公園の4カ所を目指して歩いた。区によると合計で741人が参加した。

児童と一緒に

 東蒔田第一町内会や周辺の町内会によるグループの清掃には、蒔田小学校の5、6年生約20人が参加。高澤和義区長や川合裕子副区長も一緒にごみを拾って歩いた。同校は21年の創立70周年を契機に、児童が地域とつながるきっかけの一つとして一斉清掃への参加を続けている。

 同町内会館を出発し、鎌倉街道沿いの歩道を中心にごみを拾い、蒔田駅の先で折り返して蒔田公園へ向かった。ごみ集積所付近は、かごからあふれたビニール袋が散乱するなどしており、児童と住民が丁寧に清掃した。

 参加した男子児童は「いつも歩いている時はごみを見ることが少なかったけれど、意識するとごみが多くあると感じた」と話し、植え込みの中などの見えづらい場所にごみが捨てられていることを実感したという。

あいさつで交流

 児童と一緒に清掃に参加した高松一彦校長は「地域の方が子どもに話し掛けてくれるなど、まちの人とつながるきっかけになっている」と話し、清掃企画の成果を強調していた。東蒔田第一町内会の茅野繁会長も「子どもが参加してくれることで、活気が出る」と喜んでいた。今後、同校の児童が周辺の公園などを町内会と一緒に清掃する予定もあるという。

 区によると、11日の一斉清掃で回収されたごみは4カ所合計で690kgだった。11月を「つながり清掃月間」としており、11日の一斉清掃日以外に活動する団体や人もいる。事前に区には過去最多の4274人が参加申込をしていた。

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