市立石川小学校(寺園淳校長)が1873年(明治6年)の創立から150周年を迎えた。昨年4月には児童主体の式典、11月には地域住民らを招いての記念式典があった。同校は学校目標に「石川魂」を掲げ、諦めずに粘り強く、自他の思いを大切にする児童を育てており、地域とともに歩んできた。この1年間の取組などを振り返る。
同校は1873年4月27日に「養賢学舎」の名前で開校。当初は校舎が現在の「玉泉寺」の境内にあった。1928年に現在地に移転、47年に石川小学校の名称になった。59年には児童数が2千人を超えていたという。これまでに1万2155人が卒業した。
粘り強く頑張る
同校は学校教育目標に「石川魂」を掲げる。「魂」には「最後まで粘り強く頑張る」「自分や友達の思いを大切に協働する」「まちを愛する」などの意味が込められている。
創立150周年を迎え、「輝く未来を創る 石川魂」をスローガンにし、児童が歴史と伝統を感じ、誇りに思う気持ちを養う取組を推進。その一環として、記念マスコットキャラクターの「もりくろう」と「みらくるん」を決めた。2022年度の全校児童から同校を象徴するイメージに関する考えを募り、児童が案を固め、創立150周年記念事業実行委員会の委員長でグラフィックデザイナーでもある高田伸行さん=人物風土記で紹介=が仕上げた。
児童が歴史学ぶ
昨年4月26日に同校で行った「子ども式典」は6年生が中心になって企画。動画を使って学校の昔と今を比較し、30年前はニワトリやヤギ、モルモットが飼育されていたことが紹介されるなど、自らの学び舎を知るきっかけとなった。代表の男子児童は「今も昔も楽しく学校に通っていることは変わらない。頼れる仲間と一緒にこれからも楽しい学校を作っていきたい」と話していた。
記念式典は11月18日に横浜武道館で開催。学年ごとに発表を行い、それを保護者や地域住民にも見てもらおうと、大人数が収容できる会場で行った。児童は5月の記念運動会の際に作られた青いTシャツを着て参加。学年ごとにダンスや歌唱を披露。6年生は、生きることをテーマにした群読と合唱を行った。最後は盛り上げるための掛け声として名物になっている「石川コール」で締めくくった=写真=。
寺園校長は「これからも石川のまちを愛し、横浜の未来を築く人として巣立っていくことを願っている」とコメントし、保護者、地域と連携して教育活動を行うとした。
南区内の市立小学校では石川小のほかに、大岡小と太田小が創立150周年を迎えた。
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