能登半島地震によって、改めて自然災害に対する事前の備えの必要性が認識される中、横浜市が災害の「予防分野の取組」として、昨年開設したオンラインサイト「よこはま防災e―パーク」(※)が気軽に防災を学べる仕組みとして、注目を集めている。
訓練参加者が高齢化
「よこはま防災e―パーク」は昨年4月に開設。防災訓練の参加者が固定化、高齢化し、特に20〜30歳代の子育て世代の参加割合が少ない状況の中、「防災の必要な知識・技術を気軽に学ぶことで、いざという時の適切な行動につなげ、自助の裾野を広げる」ことを目的にしている。
サイトのアクセス数は、1月7日時点で37万3105件。市消防局によると、昨年は関東大震災から100年目の節目だったことから9月1日前後にアクセス数が急増したという。今回の能登半島地震や17日に発生から29年を迎えた阪神・淡路大震災など、防災に対する関心の高まりから、さらに多くのサイト利用が見込まれる。
自助・共助の担い手拡大
市消防局が力を入れる「子育て世代への防災知識拡大」のカギとして位置付けるのが小中学生だ。防災関連の授業を行う学校が増えており、昨年は蒔田中学校でもサイトを使った授業が実施された。同局は「災害発生時の自助・共助の担い手である小中学生がサイトで学んだ内容を保護者に広げていくことで、子育て世代への防災知識浸透につながれば」と更なる広がりに期待を寄せる。
同局では今後、市内の全小学校での活用を目標に、システムの改修を行っていくとしている。
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