中村小学校の3年生が関東大震災の際に中村町に設けられた大規模救援施設「関西村」について学び、そこから感じたことを絵にまとめたポスターなどが3月7日まで横浜橋通商店街内のタカナシ菓子店跡のスペースに展示されている。
震災復興支える
関西村は1923年の関東大震災で被害を受けた地域の復興のため、大阪、京都、奈良など、関西の府県連合によって現在の中村町に作られた救援施設。焼け野原となった場所にバラックの長屋や病院、食堂が作られ、復興の礎となった。
関西村があったのが中村小学校周辺だったという縁から、1月、南消防署が同校3年生に防災授業を実施。関西村を研究する横浜市八聖殿郷土資料館の相澤竜次館長が震災からの復興を支えた施設を紹介した。
感謝の思いも
児童はその後、災害時に気を付けることなどを話し合い、図工の授業時にポスターを制作。防災についてだけではなく、関西の人たちへの感謝の気持ちも絵や言葉で表現した。
1日から7日までの「春の火災予防運動」に合わせ、商店街内に3年生が描いたポスターを掲示。同時に関西村について説明したパネルも展示している。1日には、商店街で南消防団員や南火災予防協会の島田秀世会長らが買物客に火災予防啓発や児童のポスターが掲載された関西村に関するパンフレットを配布。さらに、代表児童へ感謝状を手渡した。
児童の1人は「自分が住んでいるところに関西村があったということを知らなかった。家族も知らなかったので教えたい」と話した。3年担当の新井真理教諭は「関西村を知ることで、災害があった時にどうすればいいか、児童が話し合えた」と授業の手応えを語っていた。
南区版のローカルニュース最新6件
|
|
高田市議の後援会発足3月28日 |
|
|
|