南区内を流れる大岡川沿いの桜が満開になり、見ごろを迎えた。この数年は4月に入ってから満開になることが多かっただけに、4月7日に行われる桜まつりの関係者や見物客を当て込んでいた商店主からは、早い満開に対して戸惑いの声が聞こえる。
大岡川プロムナードの桜は南区の部分だけで約500本。3月は例年より高い気温の日が続いたことから、中旬に開花し、25日の時点で、ほぼ満開となった。昨年は開花が4月に入ってからだった。
23、24日は桜の見ごろと週末が重なったことから、多くの見物客が川沿いを訪れ、橋から写真撮影をする人が目立った。
南区の春の風物詩、「桜まつり」は4月7日にプロムナードなどで行われる。南センターでは、宮城県塩竈市、石巻市、福島県いわき市の物産展のほか、「有希乃路央」の芸名で昭和歌謡を歌っている15歳の折茂有希乃さん(=人物風土記で紹介)らが出演するライブが行われる予定。まつりに関する問い合わせは実行委員会事務局(南区役所地域振興課)【電話】045・743・8194。
ぼんぼり点灯前倒し
今年は桜まつりが2006年以来、7年ぶりに4月に行われる。これまで、原則として3月の最終日曜に開催していたが、開花時期と合わず、特に昨年は花が咲かない中でのまつりとなった。それを考慮し、4月開催に戻したものの、記録的に早い開花に、南区役所は「想定外の早さ」と困惑している。当初、31日からの予定だったぼんぼりの点灯は1週間前倒しし、24日から始めた。見物客が出す大量のごみ処理も予定より1週間早く始めた。
売上減を懸念
桜の時期ににぎわう弘明寺商店街は、すでに人であふれている。ある商店主は「いつもなら人が一番多い4月最初の週末には葉桜になっているかも」と渋い表情で語り、早い開花が事前に予想していた売り上げに影響するとしていた。
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