男女ともに働きやすい職場づくりを進めたとして、井土ヶ谷下町の電機設備施工業、向洋電機土木株式会社(倉澤雅彦社長)と唐沢の総合園芸卸業、横浜植木株式会社(有吉和夫社長)が市から「よこはまグッドバランス賞」の認定事業所に選ばれた。
同賞は今回で7回目。過去最多の32事業所が認定された。向洋電機土木は3年連続3回目、横浜植木は初の認定となった。
有休取得率9割
向洋電機土木は従業員24人で、そのうち女性は4人。09年から男性社員の育児休暇取得を推奨している。妻の出産前後に男性社員が育休を取り、出産に立ち会うことも多い。また、介護や育児を行う社員に時差出勤を認めている。これらの取り組みにより、全国的には5割に満たない有給休暇の取得率が同社の場合は約9割だという。
在宅勤務の仕組みを構築し、工事現場の図面作成などのデスクワークを自宅で行えるようにしている。同社で職場環境整備を担当する横澤昌典さんは「同業他社で在宅勤務を積極的に行っているところは少ないのではないか」と話し、生産性向上につなげたいという。
女性の技術活用
横浜植木の従業員は130人、女性は50人。女性社員が結婚、出産後も働きやすいように、育児短時間勤務や残業制限などの制度を設けている。また、離職した社員を再雇用し、小学校で野菜栽培法を指導してもらうなど、園芸の知識を生かせる場を用意している。
公園やマンションなどの植栽を担当する「造園部」は社員15人中4人が女性。有吉社長は「女性ならではのきめ細やかさが植栽を美しく見せるセンス、技術につながっている」と評価。その結果、受注実績が年々伸びているという。
「働きやすい環境が利益を生む」と有吉社長は話し、これからも職場環境改善に取り組んでいく。
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