蒔田駅周辺の「地下鉄蒔田駅新光商栄会」(山本道昌会長)が11月22日、商品販売やバザーなどの「蒔田ふれあい市」を開く。駅そばの南区総合庁舎が来年2月に浦舟町へ移転するため、客離れ、人通り減の危機感から始めたもの。町内会も協力し、庁舎移転後を見据えた活性化を模索している。
区庁舎移転で危機感
新光商栄会には、蒔田駅から通町交差点付近までの鎌倉街道沿いと周辺にある25店舗が加盟。1990年に設立された当時は70店舗以上あったが、年を追うごとに減少していた。
区庁舎移転が決まったことに加え、2012年に蒔田駅南口にエスカレーターが完成。商栄会会員で宮花宿3・4丁目町内会の会長でもある乾繁さんは「鎌倉街道沿いを通る人が減った」と人の流れが変わり、店舗に影響を与えた。
店舗減少に歯止めがかからぬ中、山本会長は「商店街の原点である住民に喜ばれることをやらなければいけない」と考え、昨年初めて「ふれあい市」を開催。会場は地域内にある大山ねずの命神示教会の駐車場を使用し、同町内会の協力を得て、商栄会の7店舗が海苔や野菜などを売った。町内会は老人会や婦人部がおでんやとん汁を販売。早々に売り切れ店が出るなど、好評だった。山本会長は「定期的にやってほしいという声が出るなど、評判が良かった」と振り返る。
今年も7店舗が参加。町内会が会場設置などの面で協力する。山本会長は「子どもから高齢者まで楽しめる企画を用意している」と呼びかける。時間は午前10時から午後2時。
飲食店客離れ懸念
来年2月の区庁舎移転まであと3カ月を切った。移転で特に客足に影響が大きいと予想されるのが飲食店。ランチタイムには蒔田駅周辺の飲食店に区職員や区役所、公会堂を訪れた人の姿が目立つ。
すでに移転を見越し、閉店した飲食店もある。山本会長は「移転後は駅の利用者が半減するのでは」と予測。「商店街の地道な活動で顧客を増やしていくしかない」と話す。
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