日枝小学校地域防災拠点の訓練が2月13日に行われ、同校の児童も参加した。拠点訓練に学校全体が参加するのは南吉田小学校に次ぎ、区内2例目。同拠点の運営者側は「将来、まちの担い手として防災活動に取り組んでほしい」と児童の参加を歓迎している。
地域防災拠点は、震災による家屋倒壊などで、自宅での生活が困難な時に避難生活をする場所。南区内は小中学校25カ所が地域ごとに指定されている。各拠点では、地域住民による運営委員会が中心の訓練を年1回行っている。
日枝小防災拠点の対象はお三の宮地区全体。訓練には毎年、約200人が参加する。昨年までは地域住民のみの参加だったが、学校側から依頼で児童の参加が実現した。同校の大内美智子校長は「最初は『見学だけでも』とお願いしたが、体験までさせてもらえることになった」という。
児童は学年別に水消火器やAED、三角巾の使い方などを体験した。6年1組は今年度、授業で防災に関する調査を進めており、学校側は訓練参加が学習面でもプラスになるという。
運営委員の一人は「この子どもたちが将来、まちを守る地域の担い手になってほしい」と、児童に防災意識を持ってもらうことの重要性を語っていた。
内容に課題も
東日本大震災では、児童を引き取ろうとする保護者がいる中で住民が学校に避難しようとし、区内の一部でも混乱が生じた。震災以降、南吉田小拠点訓練には学校も参加し、児童を保護者が引き取る訓練を行う。日枝小拠点の運営委員は「次回以降、訓練内容を考えたい」と話す。
訓練を管轄する区総務課は「拠点訓練は避難者の体育館での区割りなど、実践を想定した内容にしてもらうようお願いしている」と話し、拠点訓練の内容とともに、児童・生徒をどのような形で参加させるかが課題だとの認識を示した。
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