5月5日は子どもの人格や幸福について考える国民の祝日「こどもの日」。市立中村小学校(中川和幸校長)と中村特別支援学校(吉原勝校長)では、障害の有無を越えて子どもたちが日常的に交流し、共生社会や人権を理解する教育につなげている。
理解深める運動会
両校は互いに独立しているが、同じ敷地内に併設されている。特別支援学校には重度の肢体障害などがある子どもが通っている。
毎年春に行う運動会「中村オリンピック」を10年以上にわたり共催。中村小では、4年生以上の児童が運動会の企画・運営に携わる実行委員になり、特別支援学校の子どもと一緒に楽しめる種目などを教諭と考え、障害がある人への接し方や理解を深める。
一緒に遊ぶ休み時間
休み時間には小学校の児童が特別支援学校の教室を訪れて手遊びなどで一緒に盛り上がる。中村小6年の吉村沙桜さんは、「(特別支援の子どもが)楽しそうに体を揺らし、口角を上げてくれることがある」と話す。同じ時間を共有することで微妙な表情の変化に気づき、喜んでいる様子が分かることが嬉しいという。
3年前には、これまで分かれていた両校の職員・来客用玄関を統一。両校合わせて100人以上の職員が同じ玄関を利用するようになった。中村小の中川校長は、「互いがあいさつを交わし、会話をすることが多くなった」と子どもだけではなく、教員同士の関わりが増えたことを喜ぶ。
過去に2年間、中村特別支援学校の副校長を務め、4月に復帰した吉原校長は、「両校の子ども同士、教員同士が互いを育て合っている」と絆の深まりを強調。今後も心を通わせたコミュニケーションを継続したいという。
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