移転により2月に閉鎖した花之木町3丁目の旧南区総合庁舎の解体工事が9月から始まることが明らかになった。6月から工事へ向けた調査が始まる。工事終了は2018年の予定。周辺住民からは「早く壊して、新しい施設を作ってほしい」との声も聞かれる。
旧区庁舎は2月に役割を終え、閉鎖されている。正面入口前には工事用フェンスが置かれ、建物につながる階段や駐車場にも入れないようになっている。市民局によると、閉鎖後、建物への侵入やいたずらはないという。
市は庁舎跡地を民間事業者の活力を用いて整備する方針を明らかにしており、すでに民間の4事業者から複合商業施設の設置提案を受け、検討を進めている。跡地は売却か貸し付けられることになり、更地にする必要がある。
6月から調査
市が示したスケジュールでは、6月から解体工事によって周辺に与える影響の有無などの調査を開始。8月には周辺住民向けの説明会を開き、9月から工事を始める。建物の解体工事は17年5月ごろまで。その後、基礎部分の解体が18年まで続く予定。工事車両の走行ルートなどは、7月に契約を交わす業者が計画する。
跡地利用に期待の声
2月の閉鎖後、旧区庁舎周辺の住民から「誰もいない建物は気味が悪い」などの声が出ていた。宮・花・宿3・4丁目町内会の乾繁会長は「建物だけ残って寂しい状態だったので、早く壊してほしいと思っている人は多い」と解体予定が示されたことを好意的に受け止めた。その上で「市側には跡地に公園や防災倉庫を設けてほしいという要望を出している」とした。
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