別所や大岡を通る「汐見台平戸線」の2区間、約850mについて、市道路局は道路幅を現在の7mから15mに拡幅し、歩道設置工事に着手することを決めた。2カ所とも学校に近い場所ながらも、歩道がなく、地域からは道路拡幅を望む声が出ていた。市は10月から住民向けの説明会を開き、5年後の2022年度には完成させる予定。
汐見台平戸線は磯子区森と戸塚区平戸町を結ぶ約7Kmの都市計画道路。都市計画道路は法律に基づき、ルートなどが決められた、まちづくりに関係するもの。同線は1952年に都市計画が決定されて以降、整備が進められてきた。
今回、事業着手するのは、別所町交番から別所インターチェンジ(IC)入口付近までの約520mと大岡5丁目の萬福寺付近から大岡消防出張所付近までの約330mの2区間。ともに片側1車線の対面通行道路。1車線の幅は3mで、歩行者は車道の両側にある幅50cmの部分を歩く。
計画では、幅員を7mから15mに広げ、両側に幅3mの歩道を設けるほか、車道の間に2mの中央帯を作る。すでに2区間の前後は整備されており、この区間だけが未整備だった。
同局によると、区間の状況を把握するための測量を11月から行う。18年度中に設計を始め、用地取得を進めていく。工事は19年度から22年度までの予定。2区間の沿道住民へ向けて、10月に説明会を開く。
別所の区間は高速道路を利用する車に加え、路線バスも多く通り、歩行者と車の距離が近い。別所小や南が丘中の通学路にもなっている。大岡の区間のそばには藤の木小学校がある。
別所地区連合町内会の平戸善久会長は、「これまでなかなか先が見えないこともあったが、ようやく明るい光が見えてきた」と話し、長年の懸案解消に向けた動きを歓迎した。
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