障害者などの情報弱者と防災に関する講演会が12月8日、みなみん(南公会堂)で行われた。南区地域自立支援協議会の主催。
映像作家で聴覚障害者の早瀬憲太郎さんが講演。手話を使い、それを読み取った人がマイクで伝える形で進んだ。
生まれながら耳が聞えなかった早瀬さんは「全国で講演をすると、必ず『困った経験はありますか』と聞かれる。それよりも人間としての私を知ってほしい」と伝えた。さらに、自身が空港の受付カウンターで筆談を依頼したにもかかわらず、相手は隣にいたろう者である妻に話しかけたという経験から「2人とも障害者だと思っていないというのは、悪気や差別の意識はないが、結果的に無意識の差別になる」と訴えた。
最後は「災害時は健常者も障害者もお互い様の関係。ともに地域を盛り立てていく仲間だと考えほしい」と結んだ。
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