2017年度の市民意識調査の結果が3月下旬に公表され、現在の場所に長く住み続けている人の割合が市内18区の中で南区が最も高いことが分かった。調査回答者の4人に1人が45年以上、現在地に住んでいるとされた。また、区民の8割が横浜への愛着を感じている一方、南区への愛着は6割にとどまった。
市民意識調査は、政策立案や市政運営に役立てようと、市が毎年行っているもの。調査は昨年5月から6月に行い、18歳以上の2316人から回答を得た。このうち、南区民は109人。
定住意識に関し、現住所の直前に住んでいた場所が聞かれ、南区回答者の13・8%が「生まれてからずっと現住所に住んでいる」と答え、市内で最も高い割合だった。「今と同じ区内」と合わせ、45%が今も直前も南区に住んでいることが分かった。この割合は、市全体では36%で、南区民が長い間、区内に住み続けていることが鮮明になった。
現住所に45年以上前から住んでいる人は24・8%で市内最高。南区より16年早く、1927年の区制開始と同時に誕生した神奈川区(17・2%)や保土ケ谷区(15・1%)を上回った。
移転意向は高め
南区回答者の67・9%が「現在の場所に住み続ける」「たぶん住み続ける」と答え、市全体の66・6%とほぼ変わらなかった。一方、「移転する」「たぶん移転する」とした人は18・3%で市全体の17・2%を上回り、18区中7番目に高かった。
これらの結果について、区内のある不動産業者は「南区には古い戸建て住宅が多い。いずれ移転したいと考えているが、金銭的な面などで折り合わず、結果として長く住み続けているのではないか」と推測している。
横浜への愛着や誇りについて、南区回答者の81・3%が「感じている」「やや感じている」とし、市全体の80・4%より高かった。しかし、自分の住む区に対する愛着は、南区は65・1%で市全体の67・8%を下回った。
この結果について、南区の大木節裕区長は「引き続き、南区に愛着を持てる事業に取り組み続けたい」としている。
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