夏の高校野球南神奈川大会で7月29日に優勝した横浜高校=金沢区=の主将で六ツ川中学校出身の齊藤大輝選手(3年)が同校初の3連覇、18回目の甲子園出場に貢献した。昨年の主将就任以降、一時はチームが低迷したが、リーダーシップを発揮して立て直しに成功。8月5日開幕の甲子園大会で全国の頂点を目指す。
齊藤選手は六ツ川の少年野球チーム「上三オリオン」でプレーした後、中学時は硬式野球チーム「戸塚リトルシニア」に進み、横浜高校へ。1年生からベンチ入り、2年生ではセカンドのレギュラーとして活躍。昨夏の甲子園で1回戦負けした後、主将に就任した。
大敗から立て直し
昨年9月の県大会で鎌倉学園高校にコールド負けの屈辱を味わった。齊藤選手は「負けた後、1カ月くらいは練習で声も出ず、チームが盛り上がらなかった」と振り返る。その後、仲間とともに考えた練習方法を平田徹監督に伝え、それが取り入れられるなど、チームの再建に腐心した。その成果もあり、今春の県大会では鎌倉学園にコールド勝ち。2年連続甲子園出場の実力を取り戻した。
監督「全幅の信頼」
今夏の大会では全6試合とも3番・セカンドで出場。決勝の相手は因縁の鎌倉学園。自らも2安打を放ったほか、守備でピンチの際は真っ先に投手へ駆け寄って声を掛けるなど、チームをまとめ、7―3で優勝を決めた。
チームメイトの長南有航選手(3年)は「主将が中心になって、練習に取り組む姿勢をみんなに行動で示してきた」と語り、平田監督も「全幅の信頼を置いている」というように、チームにとって精神的にも大きな存在になっている。
試合後のインタビューで横浜スタジアムを埋め尽くした約3万人の観客を前に齊藤選手は「100回記念という節目の大会なので、日本一になりたい」と力強く宣言。松坂大輔投手を擁した1998年以来、20年ぶりとなる夏の日本一へチームを引っ張っていく。
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南神奈川大会に南区から出場した横浜商業高校と横浜清陵高校はともに3勝してベスト16入り。関東学院高校は初戦で敗れた。
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