平成から令和へ―。新時代を担う子どもを支えようとする居場所づくりが南区内の各地で進んでいる。施設や寺など、さまざまな担い手が、こども食堂や学習支援などを行い、活動を知った人が新たな居場所を作ろうとするなど、広がりを見せている。
特に増えているのが、子どもと大人が食事や遊びを通して交流を図る「こども食堂」。堀ノ内睦町地区は、睦地域ケアプラザなどを使い、毎週土曜日に週替わりでこども食堂が開かれている。ケアプラザが音頭を取り、主婦や障害者支援団体などに呼び掛け、それぞれが月1回、子どもに食事を提供しながら、子どもと大人が遊ぶ。食堂は「毎週化」から1年が経過し、地域に定着しつつある。
南太田の「常照寺」で2016年に始まった「横浜てらこや食堂」は月1回開催で、多い時には100人近い親子が集まる。同寺の伊東政浩さんは「子どもに感謝の気持ちを伝えたい」と寺らしさを生かした運営を続ける。
ほかにも、食堂と同時に学習を支援する施設や団体も増えてきた。
こうした子どもの居場所が広がる背景には、地域ケアプラザや公共施設などによって構成される「南区子どもの居場所づくりネットワーク」の存在がある。2月には20カ所の居場所をまとめたマップを作成した。
ほかの活動を見て、新たな居場所づくりに取り組むケースも出てきた。これまで複数の食堂の支援をしてきた女性は「自分も役に立てれば」と既存の施設を使ってこども食堂や地域住民が集まれる居場所づくりの準備を進める。ネットワークのメンバーは「団体同士が連携すれば、もっと大きな輪になるのでは」と話し、担い手の情報交換を積極的に進める意向だ。
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