市立井土ヶ谷小学校(山本浩之校長)2年3組の児童がみこしやお囃子の楽しさを多くの人に知ってもらう体験会を12月5日、井土ヶ谷上町公園で行った。
児童は「生活科」の授業の中で地域の祭りについて調べ始め、住吉神社例大祭の成り立ちを学んだり、みこしを見学するなどしてきた。次第に「自分たちでみこしを作りたい」と思うようになり、祭りを支えている町内会関係者などに協力を依頼。その中で例大祭のみこしの担ぎ手が減っていることを知り、祭りを続けることが難しくなっていることを知った。
みこしの担ぎ方やお囃子について教えてもらった児童は、みこしを作り、校内や地域住民に祭りの楽しさを伝えようと体験会を企画。11月に同校であった「ふるさと祭り」で段ボールと金色の紙で作ったオリジナルみこしを披露していた。
今回は地域住民にも知ってもらおうと、公園で体験会を開催。例大祭で出される子どもみこしも用意し、法被姿の児童は「わっしょい」の掛け声とともに練り歩いた。児童は訪れた住民や保育園児にみこしやお囃子の説明をしていた。
将来の担ぎ手に
児童の様子を見た女性は「元気な声が聞けて嬉しかった」と話した。井土ケ谷上町第一町内会の佐々木哲夫会長は「この子どもたちが将来も祭りに参加して、みこしを担いでほしい」と願った。
男子児童は「みこしが楽しいことをもっと多くの人に伝えたい」と話し、今後も体験会を行う予定。担任の野口由佳教諭は「児童はお囃子教室に通ったり、商店の方の優しさに触れるなど、地域への愛着が増している」と話す。山本校長も「井土ヶ谷をもっと好きになってほしい」と期待していた。
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