南警察署(田中武志署長)はこのほど、特殊詐欺の啓発を目的に、横浜橋通商店街(高橋一成理事長)に横断幕を設置した。7月30日には南署の田中署長らが同商店街を訪れ、高橋理事長と横断幕の内容を録音音声でアナウンスする落語家の桂枝太郎さんと面談した。
南区内で今年発生した特殊詐欺の件数(7月31日時点)は22件で昨年の32件から減少したが、被害額(同)は昨年の約6300万円から7100万円に増加。南警察署は「子や孫を装うオレオレ詐欺や、自宅を訪れてキャッシュカードを偽物にすり替えてお金を騙し取るなど、手口はさまざまで、警察が注意を呼び掛けても高齢者は整理できずに混乱してしまうことがある」と被害が発生する原因を分析する。
同署はこれまで、町内会の掲示板にポスターを貼るなどの注意喚起を行ってきたが「日常から多くの人の目に留めてほしい」と同商店街に協力を呼び掛けた。田中署長は「新型コロナウイルスの影響で人を集める活動ができない中、今回の取り組みは大きい。若い人にも特殊詐欺の存在を周知してもらい、両親や祖父母に対策を呼び掛けてもらいたい」と話し、今後も啓発していく。
高橋理事長は「商店街店舗にも詐欺を思わす不審な電話や書類が届いている。まちの皆さんが被害に遭わないためにも、警察などと連携して詐欺を防ぎたい」と話した。
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