南永田団地内にある商店街の空き店舗を活用して異世代交流を図るイベント「つながり祭」が12月12日に行われた。新型コロナウイルスや台風の影響で2度の延期を余儀なくされながらも開催にこぎつけ、市立永田台小学校の児童と考えたマラソン大会も実施した。
つながり祭は空き店舗の活用を目指す住民有志で組織する「永田みなみ台まちづくり委員会」が中心に運営し、3年前から2カ月に1回開催するもの。親子3世代の交流と地域活性をテーマに、模擬店などでにぎわう。しかし、新型コロナや台風の影響で6月を最後に開催できずにいた。
密避けて初開催
同委員会はコロナ禍でもイベントを盛り上げられないか模索した。そこで団地に近く、日頃から交流のある永田台小学校に呼び掛けて新たな企画を一緒に考えた。
その中で挙がったのが児童が団地周辺を走るマラソン大会。「コロナ禍の運動不足解消に加え、普段何気なく通り過ぎている街並みを見て地元愛を育みたい」との思いで初開催を決めた。
マラソン大会には6年1組の児童が参加。コースは子どもたちが考え、学校を起点とした約1・15Kmの「散歩コース」と1・8Kmの「ノーマルコース」の好きな方を選択して走った。また、コースを紹介したマップと住民を元気付けるメッセージを書いた長さ約3mの横断幕を披露した。
児童たちは「マラソン大会の準備を通し、クラスメイトや団地の皆さんとの絆が強まった」と話し、開催に確かな手応えを感じた。同小の武山朋子校長は「コロナ禍でも『工夫すればできることもある』というのを子どもたちが教えてくれた」と児童を称えた。そのほか、団地を管理するUR都市機構によるワークショップなども行われ、にぎわった。
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