南少年補導員連絡会(佐々木冷子会長)は子どもを犯罪から守ろうと、継続的な防犯パトロールなどを行う。
同連絡会は南警察署長の委嘱を受け、子どもの非行防止や健全育成などを目的に活動する。主な定例活動は月1回の防犯パトロールや、7年前から南区内の小中学校で行う非行防止教室など多岐にわたる。
防犯パトロールは新型コロナウイルスの感染拡大後もメンバーの体調確認やマスク着用の下、「密集」「密接」「密閉」の3密状況を避けた中で実施。子どもが集まる公園や施設を中心に手分けして目を配る。
非行防止教室では万引きや校内暴力をはじめ、物の貸し借りなどから起こる友人関係のトラブル防止を呼び掛ける。昨年は南吉田小学校と永田小学校のみでの開催となったが、校内放送で行い工夫を凝らした。
ストレス引き金に
同会の佐々木冷子会長は「コロナ禍になってから子どもの非行が増えた印象を受ける。家庭環境などに問題を抱える子どもは友だちとの時間が楽しみだと思うが、今は会える機会が減ったため、ストレスが溜まって悪さをしてしまうのでは」と話す。
そういったストレスが引き金となり、夜遅くに不要不急の外出をする未成年者もいることから、昨年12月18日には南署と合同で夜間パトロールを行った。ストレスが原因ではなく出歩いている小中学生も多く、犯罪などから守るため注意した。
詐欺防止の啓発も
パトロールや非行防止教室に加え、南区内で多発する振り込め詐欺などの特殊詐欺防止のキャンペーンを弘明寺商店街で昨年12月に実施。通行人に詐欺への注意を呼び掛けた啓発物を配った。
佐々木会長は「被害者から現金を受け取る役割の『受け子』で逮捕された未成年者もいるなど、特殊詐欺は高齢者だけの問題ではない」と話し、多面的な見守りを行う。
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