横浜市立六つ川小学校(山口慶校長)の3年生が手作り絵本を作り、同校周辺の施設に配った。児童たちは「地域の皆さんが六ツ川のことをもっと好きになれば」と話し、一冊に思いを込めた。
絵本はB6判、20頁でタイトルは「六ツ川のまちで見つけたよ〜いいところ・大好きなこと〜」。100部発行した。3年2組の28人が新型コロナウイルスの影響で地元にいる時間が増えた人などに六ツ川の魅力を再確認してもらおうと、昨年4月から総合学習の時間で準備を進めてきた。物語は赤鉛筆の主人公「もみじくん」が六ツ川一丁目公園などの地元を駆け巡る内容で、自然豊かなまちが生き生きと描かれている。制作には、横浜市南区在住の絵本作家・相野谷由起さんもアドバイザーとして参加。色使いや背景のバランスなど、子どもたちの意見を尊重した上で助言した。
2月3日、2組の高野幹基君と中村仁佳さんが代表して、南警察署大池交番などを訪問した。コロナ禍でも地域の治安維持や経済活動を支えている人々に向けて感謝の言葉を送り、絵本を手渡しした。受け取った大池交番の署員は「まちがリアルに表現されていて驚いた。子どもたちの期待に応えられるように、南区から1件でも多くの犯罪を減らしていきたい」と話した。
本音で絆強まる
5つのグループに分かれて作業する中、意見が衝突することが多々あったという。しかし、それと同時にお互いが本音を言い合える仲になり、クラスの絆が強まった。極力全員の意見を尊重できるよう、作中にさまざま情景を反映。複数の公園を合わせた景色、同校の校庭から見た街並みのほか、児童が自宅で保護者と過ごす様子や登下校を見守る住民の活動を描いた。絵本を地域に配った高野君と中村さんは「言い争いを繰り返すうちに、お互いの考えを受け入れられるようになった。絵本作りに協力してくれた相野谷さんたちに感謝し、六ツ川の魅力を広めていきたい」と話した。
同校の大川浩美教諭は「話し合いを重ねる中でチームワークが高まったのでは」と話し、児童を称えた。絵本はマルエツ六ッ川店や南図書館などに展示中で、作品の感想を求めるアンケートも実施している。
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