記者が見た、聞いた、感じた、を伝える あっとほーむデスク 10月31日21:06更新
【衆院選、菅氏の当選が確実に】
衆議院選挙が10月31日に投開票され、神奈川2区(西区、南区、港南区)では、自民党の前職・菅義偉氏(72)の9回目の当選が確実になった。
31日午後8時過ぎにテレビで菅氏の当確が報じられると、南区の地下鉄弘明寺駅そばにある駐車場に設けられた会場に集まった約80人が喜びの声を上げた。その約20分後、会場に姿を見せた菅氏は「1年間という短い期間の内閣総理大臣だったが、国民のために働く内閣としてさまざまな改革を進め、挑んできた」と語り、脱炭素社会の実現やデジタル庁の設置、不妊治療の保険適用などを「前に進めていく責任がある」とした。
久々に南区や港南区、西区の地元選挙区内を回ったことに関し、「懐かしく思った。合間を見ての演説だったが、なかなか風の流れをつかみきれない選挙だった」と振り返った。また、自身が支援した候補が敗れ、立憲民主党が推薦した候補が当選した8月の横浜市長選挙の影響については「当初は心配したが、あまりなかったと感じている」とした。
今回、2区は公示直前になって共産党が擁立見送りを決めたことで、立憲民主党の元職・岡本英子氏(57)が野党統一候補となり、菅氏との一騎打ちとなった。現在の選挙制度になった1996年以降、過去8回は菅氏を含めた3人以上が立候補していたが、今回は初めての一騎打ち。岡本氏を共産党も支援したが、前首相の菅氏が圧倒的な知名度を生かした形となった。
菅氏は西区選出の横浜市議を経て、1996年の衆院選で初当選。2006年に総務大臣に就任。12年、第2次安倍内閣で官房長官に就き、歴代最長の7年8カ月務めた後、安倍氏の後を継ぐ形で20年9月に第99代首相に就任し、今年9月29日に退陣した。
(写真は支援者に囲まれて万歳の瞬間を迎える菅氏=31日午後8時36分)
(10月31日、午後9時投稿)